Posted in 日記・コラム・つぶやき, tagged コラム on 2013年12月30日|
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ぐりおです。
先日の安倍首相が靖国神社に参拝されました。首相として当然の決断をされたわけですが、あれこれと批判する勢力も多いわけです。その中で、一番の問題点とされるのは、所謂A級戦犯の合祀問題です。そこで、A級戦犯について触れて見たいと思います。この点については難しい問題を含んでいますが、極力歴史上の出来事のみを取り上げて見ます。
よく勘違いされていますが、A級とは罪の軽重ではありません。東京裁判で定義されたA級戦犯とは「平和に関する罪」です。なお、B級戦犯は「通常の戦争犯罪に対する罪」、C級戦犯は「人道に関する罪」で、実際に有罪になった方は殆どがB級戦犯です。
で、日本は独立に際して1951年に「サンフランシスコ講和条約」に批准していますが、中国は当時、中華民国と中華人民共和国が対立しており、国際的な承認が分かれたことから参加できず、また、韓国は日本と交戦していないことから加わることができませんでした。
1955年には、決議によりサンフランシスコ講和条約第11条の手続きにより、関係11カ国の同意を受けて、先立って1953年に戦犯に対する赦免が行われたものの国内法上の受刑者と同等に扱われていた東京裁判の戦犯は、国際的に赦免が追認された事になりました。
と、ここまで歴史的な事実のみを記載しましたが、つまりは日本には戦犯は既に存在していないということです。ですから、東京裁判の戦犯が靖国神社に合祀された昭和53年時には戦犯ではなかったと考えられます。また、誤解されがちですが、昭和天皇が参拝されなくなったのは、昭和50年です。さらに言えば中国が首相の靖国神社参拝に抗議を始めたのは昭和60年。道理を通すなら、昭和53年から抗議していないといけません。また、韓国は平成13年が初抗議です。
当時の指導部に対する批判や歴史的な評価は分かれますが、当時の国際状況では独立していたアジア諸国は、日本、清(辛うじて)、タイだけであり、インド、東南アジア、オセアニアなどは殆どが欧米の植民地でした。戦後の国連の体制は第二次世界大戦後の秩序に則っており、日本は今だに敵国に指定されています。その観点からも歴史を正確に見直す必要があると思われます。
また、靖国神社に正式に反対を表明しているのは、中朝韓だけであることも理解しないといけません。そして今回の参拝に失望(参拝自体にではなく、東アジア関係を損ねたことという表現)を示したオバマ政権にはアメリカ国内からも批判が相次いでいます。
全て日本が正しかったとは思いませんが、戦後レジュームの脱却のためにも歴史の再考が求められていると思います。なにより、戦争によって国の為に殉じた方々に哀悼の誠を捧げることは当然のことです。終戦当時存在しなかった中共や韓国に批判されるいわれはありません。
安倍総理は当然のことをしっかり行われたことを認識し、それに対するいわれのない批判のない社会が来ることを望みます。
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